削らない虫歯治療「ヒールオゾン」と「カリソルブ」の違いとは?

削らない虫歯治療「ヒールオゾン」と「カリソルブ」の違いとは?
削らない虫歯治療「ヒールオゾン」と「カリソルブ」の違いとは?

皆様は虫歯の治療に対して、どのようなイメージをお持ちでしょうか?
一昔前だと、歯の痛み、歯科用ドリル(バー)の音、バーで削る音等といったイメージがよく挙がりましたが、歯科治療の進歩とともに、削らない虫歯治療法も新たに確立されました。
まだ、あまり耳にしたことはないかもしれませんが、「ヒールオゾン」、「カリソルブ」は削らない虫歯治療法です。
ここでは、「ヒールオゾン」、「カリソルブ」について、詳しく説明します。

1.「ヒールオゾン」とは何でしょうか?

「ヒールオゾン」とは、強力な酸化剤であるオゾン(O3)の殺菌効果を利用して、虫歯菌を殺菌し、併せて歯質強化、再石灰化させることを目的とした治療法です。治療に用いられるオゾンは大気中の酸素を利用して作られています。

1-1.ヒールオゾンのメリット

ヒールオゾンのメリットとしては、虫歯になっている部分だけに働くために、従来の歯科用バーで歯質を削る治療に比べて、痛みがほとんどありません。
痛みがほとんどないため、局所麻酔の必要がなく、歯科治療恐怖症の患者様や、稀にいらっしゃる、麻酔に対してアレルギーを持つ患者様でも不安なく歯科治療が受けられることもメリットとして挙げられます。
また、20秒間の照射で99.9%の虫歯菌の殺菌を行えるという、虫歯菌に対する強い殺菌効果があるので、虫歯の取り残しによる再発のリスクをかなり抑えられる事、治療時間が従来の治療に比べて短くなる事等が挙げられます。
更に、根管治療中の根管内に対する虫歯菌の殺菌、歯質強化、再石灰化を利用した虫歯予防処置、口内炎の治癒促進作用などにもヒールオゾンが利用されています。

1-2.ヒールオゾンのデメリット

ヒールオゾンのデメリットとしては、歯の表面から2mmの深さまでしか届かないために、初期の虫歯よりも虫歯の侵食が進んでいると、適用が難しくなる事が挙げられます。

また、ヒールオゾンは保険適用外治療になり、治療費は歯科医院によって異なるものの、全額自己負担になることは、患者様にとって少なからずデメリットになると言えるでしょう。
また、副作用は今の所報告されていませんが、新しい治療法のため、日本でも導入している歯科医院が少なく、まだまだ多くの臨床結果に対する検討が必要な治療法であることは、デメリットは言い過ぎかもしれませんが、懸念材料として挙げられるでしょう。

2.「カリソルブ」とは何でしょうか?

カリソルブはスウェーデンで開発された虫歯治療法で、虫歯になっている部分だけを溶かす薬剤を利用して、虫歯を除去していく治療法です。

2-1.カリソルブのメリット

カリソルブ上述のメリットとしては、ヒールオゾン同様、従来の歯科用バーで歯質を削る治療に比べて、痛みがほとんどありません。
痛みがほとんどないため、局所麻酔が不要な点もヒールオゾンと同様です。
薬剤は次亜塩素酸ナトリウムとアミノ酸が主に配合されています。カリソルブは虫歯になっている部分にのみに選択的に働きますので、虫歯の取り残しが最小に抑えられ、ヒールオゾン治療と同様に歯科治療後の虫歯の再発のリスクを低く抑える事ができます。
日本では約10年前に導入された新しい治療法ですが、世界的には多くの国で、この治療法が行われており、実績面ではヒールオゾンと比較して、問題ないレベルにまで達していると言えるでしょう。

2-2.カリソルブのデメリット

カリソルブのデメリットとしては、神経にまで達しているような大きな虫歯には適用できない事が挙げられます。
また、ヒールオゾンと異なり、虫歯になっている部分を溶解する力が低く、溶かした虫歯になっている部分を専用の器具で取り除くまでの時間が長い事等が挙げられます。
また、ヒールオゾンと同様、カリソルブも保険適用外治療になり、治療費は歯科医院によって異なるものの、全額自己負担になることは、患者様にとって少なからずデメリットになると言えるでしょう。

3.削った歯は元には戻らない

当たり前のようですが、歯科治療でバーによって削った歯質は元には戻りません。
そういった意味で、できるだけ最小限の歯質の除去を目的としている、ヒールオゾンとカリソルブは、治療費はかさみますが、一考に値する治療方法と言えるでしょう。

まとめ

ヒールオゾンとカリソルブは共に削らない虫歯治療であるため、メリット、デメリットも共通する部分が多いと言えます。
しかし、詳細を見ていくと、ヒールオゾンとカリソルブで明確に異なる部分も存在します。

一つは適用されるケースです。ヒールオゾンは初期の虫歯にしか有効でありませんが、カリソルブはもう少し深い虫歯の治療にも適用できます。ただし、どちらも神経にまで達してしまった虫歯には適用できません。

二つ目は、カリソルブは日本では歴史が浅いですが、海外では広く使用されている治療法であるのに対し、ヒールオゾンは導入している歯科医院が少なく、臨床実績もまだまだ十分に得られていないのが挙げられます。

三つ目は、ヒールオゾンは従来の虫歯治療に比べて、短時間で終了できるメリットがあるのに対して、カリソルブは逆に、従来の虫歯治療より時間がかかってしまうというデメリットがあります。
いずれにしても、虫歯に限らずどんな病気も、早いうちに治療するのが大原則ですので、どの治療法を選択するにしろ、虫歯にかかったら、早めに歯科医院に行って治療を受けるようにしましょう。

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