重曹うがいの歯のホワイトニングに対する効果とは?

重曹うがいの歯のホワイトニングに対する効果とは?
重曹うがいの歯のホワイトニングに対する効果とは?

一部テレビなどのメディアで、重曹を歯ブラシの毛先につけてブラッシングを行うと、数週間で歯が白くなるというのをご覧になられた方もいらっしゃるかと思います。

また、お手軽な方法として重曹によるうがいで歯が白くなるという話もお聞きになった方もおられるかと思います。

そんな重曹ですが、はたして本当に歯のホワイトニング効果はあるのでしょうか。
ここでは、重曹における歯のホワイトニング効果について説明します。

1.重曹でのうがいとホワイトニング

1-1.重曹には研磨作用がある

重曹は、キッチンなどで使用される洗剤にも含まれるほど強力な研磨作用があります。
ここで注意が必要なのは、重曹の研磨作用は、歯についた着色の汚れを落としているだけでなく、歯を構成しているエナメル質も削り落とします。

1-2.重曹で歯磨きをするのは危険

重曹により、歯の表面のエナメル質が削られると、エナメル質の摩耗等で白く見えなくなっていた部分が削られ、内側のきれいなエナメル質が歯の表面にでてきますので、一時的に歯が白く見えるようになります。

ところが、重曹の研磨作用は強すぎるため、歯のエナメル質がどんどん削られていっていきます。
そのため、実際の歯の表面はかなり凸凹した状態となります。表面が凸凹の歯に、再度着色されますと、以前よりも多く色がつきやすくなります。

新たに着いた色を落とそうと、再び重曹での歯磨きを繰り返していると、歯の表面のエナメル質がかなり薄くなり内部の象牙質が露出してきます。
象牙質は黄色い色ですので、歯は白くなるどころか黄色く見えてきます。また、ここまで歯の表面が削れてくると、冷たいものが沁みるといった症状が出てくる可能性が高いです。

これは、言わば虫歯の状態と同じです。

よって、重曹で歯磨きをするということは、歯にダメージが大きく非常に危険ですので、お勧めはできません。

1-3.重曹うがいによるホワイトニング効果

重曹によるうがいですと、濃度にもよりますが、歯を白くする効果は期待できないと考えた方が良いでしょう。

仮に白くなったのだとすれば、重曹での研磨によるものなので、上述のとおり危険と言えます。

ただし、重曹うがいは別の効果があります。それは後で詳しく説明します。

2.ホワイトニング効果のある歯磨き粉とは差があるのでしょうか?

一般的にホワイトニング効果を謳っている歯磨き粉も原理は重曹と同じです。
ホワイトニング効果を謳っている歯磨き粉は通常の歯磨き粉よりも強い研磨剤が含まれていますので、あまりお勧めできません。

重曹との違いは、重曹の方が強い研磨力を持っているということです。

皆様の中には、歯へのダメージを考慮して、わざわざ研磨剤が入っていない歯磨き粉を探して使用されている方もいらっしゃいます。
一時の効果に惑わされずに、よく考えて歯磨き粉や歯磨き方法の選択をするようにして下さい。

3.その他の重曹の効果は何かあるでしょうか?

重曹によるうがいは、虫歯予防、歯周病予防の観点から効果があると言われています。

使用法としては、小さじ一杯分の重曹を500ml(ペットボトル)の水でうすめて使用します。
このうがい液は1週間ほど使用できると言われています。

3-1.歯周病による効果

重曹には強力な殺菌作用があり、口腔内の歯周病菌を殺菌する効果があると言われています。

日本でも数年ほど前から、パーフェクトペリオと呼ばれる重曹に含まれる次亜塩素酸ナトリウムを主成分とした液体を、口腔内の歯周ポケットに注入して、歯周病菌を殺菌させるといった治療法が出てきています。

まだ、確実な効果があるかどうかの確証は得られていませんが、歯周病は治療が困難な場合も多く、しかも多くの方が歯周病に罹患されているので、この治療法が確立されれば、歯科医師、患者様双方で、多大な恩恵を受けられるでしょう。

3-2.虫歯に対する効果

口の中は食事をするたびに、中性から酸性の状態に傾き、その都度歯の表面からリンやカルシウムなどが溶け出していきます。

これを専門用語では脱灰と呼んでいます。

重曹はアルカリ性の性質を持っていますので、この酸性に傾いた状態の口腔内を中和し、歯の脱灰現象を防ぐと言われています。
元々、唾液が口腔内を中性に保とうという働きを担っているわけですが、重曹を併用することによってその作用が高まる効果が期待されます。

また、重曹は舌苔(舌の表面に汚れがこびりついた状態)が原因となっている口臭を改善させるとも言われています。

3-3.塩分による効果

また、重曹は塩分が含まれているので、歯周病によって起こっている歯肉の腫れを抑えて、歯肉を引き締める効果もあります。
ただし、全身疾患をお持ちの方で塩分の摂取制限がある方などは、注意が必要です。

3-4.歯石に注意

重曹はアルカリ性の性質を持っています。

口腔内が酸性の状態が長く続くと虫歯になりやすくなりますが、逆にアルカリ性の状態が長く続くと歯石ができやすくなります。

歯石そのものは直接的に歯周病を起こすわけではありませんが、歯周病菌が歯石に集まってきますので、重曹うがいなどをされる方は、ブラッシングもきちんと行い、歯石の沈着に注意するようにして下さい。

まとめ

重曹によるうがいで、歯を白くする効果は期待できないとお考え下さい。
また、重曹は強力な研磨作用を持っているため、重曹での歯磨きは危険なので控えるべきです。

ただし、重曹によるうがいは虫歯、歯周病予防の効果はあります。

いずれにしましても、重曹はそのまま使用するには作用が強すぎるので、高濃度での重曹の使用は控えて下さい。もし、重曹でのうがいで異常がでたら、すぐに歯科医院で相談するようにして下さい。

ハーツデンタルクリニック医療法人社団

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投稿者プロフィール

ハーツデンタルクリニックは、皆さまに寄り添い、皆さまの立場で考え、実行する歯科医院を実現するべく設立しました。皆さまが生涯を通して「食事を楽しみ」「周囲を気にせず笑い」「人生を幸せに暮らすことができるよう」努めております。

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