磨いてるのに歯垢がつくのはなぜか

朝起きた時、歯の表面を舌で触るとヌメヌメとしていますよね。せっかく就寝前にしっかりと歯磨きをしたのに、朝になったら歯垢が再発している。そんな現象を不思議に思う人も沢山いらっしゃるかと思います。

ここでは、歯磨きをしても歯垢が再び付着してしまうメカニズムについて詳しく解説します。

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1. 歯のヌメヌメは歯垢だけではない?

まず始めに、歯の表面をヌメヌメとさせているのは、歯垢だけではないということを知っておいてください。私たちの歯は、正常な状態でヌメヌメとした被膜が形成されています。

これを専門的には「ペリクル」と呼んでいます。ペリクルは、唾液中の糖タンパク質がエナメル質に吸着されることで形成される被膜で、誰の歯にも存在しています。

2. 被膜を形成することで歯を外来刺激から守る

磨いてるのに歯垢がつくのはなぜか
歯の最表面を構成しているエナメル質はとても硬い組織ですが、酸性の刺激や機械的刺激に弱い性質を持っています。

例えば、虫歯菌が産生する酸によって、エナメル質は徐々に溶けていきます。あるいは、歯ブラシによるブラッシングのような機械的刺激が加わることでも、その圧力が強ければ簡単に傷ついてしまうことがあるのです。ペリクルはそうした刺激から歯質を守る役割を担っています。

3. ペリクルは除去しても数分で形成が始まる

しっかりと歯磨きをした後は、歯垢だけでなくペリクルも除去されます。けれどもペリクルは数分もしないうちに、再び形成が始まるのです。

つまり、歯の表面は少なくともペリクルという被膜で常に覆われているということができます。そしてこのペリクルは、歯質を保護するというメリットだけでなく、歯垢形成の起点になるというデメリットも持ち合わせていますので注意が必要です。

4. 歯垢の原因である虫歯菌は完全に除去することはできない

歯垢には、1グラムあたり100億以上の細菌が含まれています。この細菌は、歯垢を除去することによって一時的に排除することは可能です。けれども、歯垢の中以外でも、口腔内全体には無数の虫歯菌は生息しています。これらの細菌を完全に除去し、口腔内を無菌化することは不可能です。

つまり、歯磨きをしたとしても、歯面に付着した一部の細菌を除去できるだけで、依然として口腔内には無数の虫歯菌が残っているとお考えください。そしてこれらの細菌は、きっかけさえあればすぐに歯垢の形成を始めることができるのです。

5. すぐに歯垢が付着する人の特徴

歯の表面にはペリクルという歯垢形成の足場があり、口腔内には無数の細菌が生息していますので、あとは材料さえそろえば歯垢の形成が始まります。

ここでは、その材料となり得るものについて、実際の食品や生活習慣などを詳しく解説します。

5-1. 間食の習慣がある人

磨いてるのに歯垢がつくのはなぜか
歯垢形成の主な原因は、食品に含まれる糖質です。3度の食後にきちんと歯磨きを行っていても、間食を摂っていたら、容易に歯垢は形成されます。

特に間食というのは、糖質が多く含まれる食品が多いので、あっという間に歯垢が形成されていきます。

ちなみに、食品に含まれる糖質は虫歯菌の活動を活発にし、歯垢形成を促すだけでなく、酸の産生も促進しますので、虫歯も進行していきます。

5-2. 磨き残しが多い人

どんなに歯磨きが上手な人でも歯列のどこかには、磨き残しがあるものです。そうして残った食べカスが歯垢の形成に寄与することは珍しくありません。

特に普段から磨き残しが多い人は、歯磨きをした後でも再び歯垢が形成されてしまうものです。

5-3. 歯面に残りやすい食品を好んで食べている人

私たちの口腔内には、唾液による自浄作用というものが働いています。自浄作用とは、食後に残留した食べかすや不十分なブラッシングによる磨き残しがあったとしても、唾液によって徐々に取り除かれている現象です。

ただ、自浄作用が働きにくい食品を好んで食べていると、自ずと残留物が増えてきます。具体的には粘着性の高いキャラメルやお餅などは、歯面に残りやすい食品といえます。これらが残留していると、歯垢形成のきっかけとなりますので要注意です。

5-4. 歯の表面が傷ついている人

どんなものでも表面に凹凸があると、汚れがたまりやすくないですか?これは歯も同じです。エナメル質の表面に傷がついていると、歯垢がたまりやすいような凹凸が形成されていますので、歯磨きをした後でも比較的短期間で歯垢の再生が始まります。

ちなみにその傷というのは、肉眼で見える大きなものだけでなく、極めて微細な傷も含まれます。私たちの歯には、意外に沢山の傷がついていますので、歯垢がたまりやすい傾向にある人は、それだけ傷が多いのかもしれません。

5-5. 鼻ではなく口で呼吸をしている人

磨いてるのに歯垢がつくのはなぜか
本来、私たち人間は鼻で呼吸をするのが適切な状態です。もちろん、口で呼吸をすることもありますが、それは激しい運動をした時に息が切れたり、風邪などで鼻が詰まったりした時に限られます。ただ、習慣的に口呼吸をしている人も珍しくはありません。

例えば出っ歯などの歯列不正の影響で、常に口が開いた状態では、口呼吸をせざるを得なくなります。そうすると、口腔内が乾燥してしまうので、風邪をひきやすくなるだけでなく、虫歯菌の活動も活性化されていってしまうのです。

なぜなら、口腔内が唾液で潤っていれば、自浄作用が働いて細菌の増殖なども抑制されるからです。そのため歯科では、できるだけ口呼吸を避けるよう指導する場面が多いといえます。

6. まとめ徴

このように、歯磨きをしているのに歯垢がついてしまうのは、何ら不思議なことではありません。
私たちのお口の中には、常在菌と呼ばれる細菌が生息し、それらを完全に除去することは不可能だからです。それに加えて、上述したような歯垢が付きやすい特徴というものが存在しますので、該当する人は要注意です。

逆にいえば、これらの注意点を頭に入れて生活習慣を見直すことで、歯垢の形成を限りなく少なくすることは可能といえます。
歯垢の形成を抑制できれば、虫歯菌の増殖を抑えられるだけでなく、歯石の形成まで防ぐことができるため、歯種病予防にもつながりますので、非常に有意義であるといえるでしょう。

ハーツデンタルクリニック医療法人社団

ハーツデンタルクリニック医療法人社団

投稿者プロフィール

ハーツデンタルクリニックは、皆さまに寄り添い、皆さまの立場で考え、実行する歯科医院を実現するべく設立しました。皆さまが生涯を通して「食事を楽しみ」「周囲を気にせず笑い」「人生を幸せに暮らすことができるよう」努めております。

■医療法人社団ハーツデンタルクリニック
2010年より千葉県、埼玉県にて開院。
千葉県2医院、埼玉県に1医院を展開。
2010年9月:ハーツデンタルクリニック1号店 西白井にて白井店開院
2014年7月:ハーツデンタルクリニック八千代中央開院 (医療法人社団ハーツデンタルクリニックの分院として開院)
2014年9月:ハーツデンタルクリニック谷塚開院 (医療法人社団ハーツデンタルクリニックの分院として開院)

■院長情報
白井店  院長 永橋克史(ながはしかつし)
もっと「ありがとう」を集めたい。きれいな白い歯が輝く笑顔を見るのは、いいものですよね。歯が健康な人は、イキイキ生きているように見えるもの。人や動物が健康に生きるためには、歯が健康であることが重要です。歯の表面的な治療ではなく、ゲストに満足して帰っていただくために。ゲストから「ありがとう」と言っていただけるように。私たちは、ハーツデンタルクリニックは、コミュニケーションを大切にした診療を心がけています。歯のお悩みやご相談のある方は、是非お気軽にご来院ください。

経歴
1981年城西歯科大学{現 明海大学}卒業
1982年高知県の塩田歯科に勤務。口腔外科を習得。
1985年大阪の芦田歯科に勤務。 歯周外科及び自由診療を学ぶ。
1990年パレットデンタルクリニック(茨城県)に勤務。
2010年ハーツデンタルクリニック開業。
主な研修
1996年スカンジナビアペリオ(歯周病)の権威である岡本浩先生の講習会を受講。
1997年21世紀の咬合医学の川村秋夫先生の講習会に2年間受講。
2000年厚生省認可社団法人日本歯科先端技術研究所にてインプラント100時間コースを受講。
2001年国際歯周病内科学の会員取得。
2006年日本歯科鍼灸教育会より、歯科鍼灸師証を授与。

「痛みや不快な思いで苦しんでいる人を楽にしてあげたい!」「お口のコンプレックスをなくしてあげたい!」そのように考えて日々治療技術の研鑽に取り組んでいます。

院長 緒方 靖(おがた やすし)私やスタッフの治療や対応で患者さんから「ありがとう!」と言われた時に、“人の人生に寄り添える”歯科医師という職業につけて本当に幸せだと感じます。

笑顔で健康であることの幸せは、失ってからはじめて気づくものです。
正しいオーラル習慣を身に付けることが健康の根源であることを地域の皆さまに普及し、

「一生涯、自分の歯で美味しいものを美味しく食べることのできる人生」
「コンプレックスなく自分らしく生きる」

ためのお手伝いをすることが私の役割だと考えています。一人ひとりが患者さんに対して“一番大切な家族として”心から寄り添う気持ち持ちながら診療・サービスに取り組んでまいります。

院長 緒方 靖(おがた やすし)
経歴 1980年3月 日本大学松戸歯学部 卒業
1980年4月 日本大学松戸歯学部 補綴学第一講座 入室
1983年6月 アイデンタルクリニック 非常勤 入職
1985年4月 アイデンタルクリニック 管理開設者に就任
2014年11月 ほたる野歯科第2クリニック 入職
2015年4月 医療法人社団ハーツデンタルクリニック 非常勤 入職
2017年7月 ハーツデンタルクリニック八千代中央 管理者就任

院長:林恒彦(はやし つねひこ)
岐阜歯科大学卒業
大学病院で歯周病治療を専門に診療。
関西を中心に勤務医として経験を重ねる。
開業後、明海大学で博士号を取得するなど研鑽を継続。

ハーツデンタルクリニック設立趣旨 日本の歯科医療をより広く愛される医療へと発展させることによ り、国民の心身の健全性を高めるとともに、我が国の国際社会に おける知の向上に寄与します。 ⇒「歯科医院を元気に!」「日本を元気に!」私達ハーツデンタルクリニックが所在する地域には、たくさんの ゲストが存在します。その中で、ゲストはわざわざ当院を選んで くれたのです。 ゲストが当院を選ぶ際には、様々な葛藤や不安があったはずです。 「今まで通っていた歯医者のほうがいいかなあ・・・」、 「そもそも歯医者に行くのは嫌だなあ・・・」、
そんな中で勇気を振り絞って来院してくれたのです。 そんなゲスト一人ひとりが、 「ハーツデンタルクリニックを選んで良かった。私の選択は間違 いなかった」と、また次もハーツデンタルクリニックにしようと 思える、歯科医療サービスを提供していく、それがハーツメン バーの使命です! ⇒病気での来院ではなく、より美しく。健康になりたいという意識の高いゲストが集まる歯科医院づくりをすすめています。

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