親知らずの抜歯後は体に何らかの影響・変化がでるの?

親知らずの抜歯後は体に何らかの影響・変化がでるの?

親知らずはお口の中の一番奥に生えてくる奥歯(臼歯)の一種です。

奥歯全般に言えますが、親知らずを含む奥歯は切歯(前歯)、犬歯と比較し、サイズが大きいのが特徴です。

それをまるまる1本、あるいは複数本抜いてしまったら、体にも何らかの影響や変化があらわれるのでは考えたことがないでしょうか。

ここでは、親知らずを抜歯後、身体的にどのような変化が起こり得るのかについて説明します。

 

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1.親知らずの抜歯後の身体的な変化は起こりうるのか?

 

1-1.違和感を持ってしまう

親知らずを抜歯した後は、一時的にお口の中に違和感を持ってしまうことが多いです。顎の骨に埋まっていた奥歯が、1本丸ごとなくなるので、違和感を持って当然かと思います。

私たちのお口の中はとてもデリケートで、小さな異物が入っただけでも敏感に察知します。

ですので、親知らずの抜歯後は、しばらくそうした違和感と付き合うことになります。同時に、私たちは変化に慣れるのも早いので、1週間もすれば違和感なく過ごすことができるかと思います。

 

1-2.小顔になることもある

親知らずを抜歯した際、歯の大きさや抜歯の本数、患者さんのもともとの顔貌によっては、顔が小さくなることがあります。

いわゆる小顔効果というものです。特に女性の場合は、親知らずの抜歯による小顔効果を期待されている方も多いかもしれません。

親知らずの抜歯によって顔貌が変化するのは、もともとえらが張っている人に多いです。親知らずが抜歯されることで、えらの部分が小さくなり、小顔になったように見えるのです。

ただし、親知らず自体が個人差のとても大きい歯であるため、親知らずの抜歯により、必ずしも小顔効果が得られるというわけではありません。その点はくれぐれもご注意下さい。

 

1-3.その他の変化

親知らずを抜歯した後には、様々な身体的変化の可能性がありますが、適切な治療が施されていれば、劇的に変化することはまずありません。

仮に、身体に大きな変化をきたすとしたら、むしろ不適切な処置が施された場合か、患者様が別の病気にすでにかかっている等で、身体に異常があった場合です。

 

2.抜歯後の身体の変化で注意(危険)の例は?

親知らずの抜歯後には、身体に悪影響を及ぼすこともあります。ここでは特に注意が必要な例についていくつかご紹介していきます。

 

2-1.細菌感染によって顎が異常に腫れる

親知らずを抜歯した直後は、歯茎や顎が腫れる方が多いです。腫れ方は個人差があり、大きく腫れる人からほんの少しだけ腫れる人もいます。

これは別に、主治医が処置を失敗したのではありません。親知らずは顎の骨にしっかりと埋まっている歯のため、それをペンチのような器具で無理矢理抜き取ることが原因です。

言い換えると、親知らずの抜歯というのは、歯という人体の一部を人為的に無理に除去する施術ですので、出血したり、術後に痛みを伴うことは、特に珍しいことではないのです。

ただし、親知らず抜歯後の腫れの度合いが明らかにひどい場合、長い期間続くような場合は注意が必要となります。
そうした異常な腫れは、細菌感染のリスクなどが考えられるため、早めに主治医に診てもらうことをお勧めします。

 

2-2.神経損傷による感覚の麻痺

親知らずの抜歯で起こる身体的な変化に、顎周辺の感覚の麻痺というものがあります。術後すぐに感じる感覚の麻痺は、処置の際に施した麻酔薬の影響であることが多いです。

ただし、顎の感覚の異常や麻痺が数日間続くようであれば、親知らずの周囲にあった神経を損傷した可能性が考えられます。

親知らずの抜歯による神経損傷というのは、ケースによってはやむを得ない(親知らずが特異な生え方をして神経損傷を回避できない等)場合もあります。

あと、可能性は極めて低いですし、あってはならないことですが、担当した主治医の処置が不適切だったケースはないとは言い切れません。

いずれにしても、親知らずの抜歯後に顎の感覚の異常や麻痺が長引くようでしたら、主治医に相談することが望ましいです。

 

2-3.歯並びが変わる

私たちの歯は、1本1本がお互い支え合って歯列を形成しています。

ですので、親知らずの抜歯のように、1本の大きな歯がまるまるなくなると、歯列全体に影響を及ぼすことがあります。つまり、親知らずの抜歯後に歯並びが変化するということです。

具体的には、親知らずというのは歯列の一番奥にありますので、抜歯によって残された歯が全体的に後方に下がっていく傾向があります。

その結果、歯並びが改善されることもあれば、逆にすきっ歯などの悪影響を及ぼすこともあります。
また、患者様によっては全く影響が見られない場合もあります。そうした変化の有無については、親知らずを抜歯する前にある程度予測することが可能です。

親知らずの抜歯の前に、事前に主治医から説明があるかと思いますが、もし説明がなかった場合は、遠慮なく質問して下さい。

 

まとめ

親知らずの抜歯後には、体に様々な影響が及んでいきます。

特に抜歯直後は顎が腫れたり、痛みが生じたりと、一時的ですが大きな変化が見られます。

長期的には歯並びが変わったり、顔の輪郭が変わったりするケースもありますが、親知らずを抜歯した後の変化は個人差が大きいため、人によっては何の影響も現れないこともあります。

親知らずを抜歯した後の変化よりも、抜歯後のケアのほうに気を配るようにしましょう。

ハーツデンタルクリニック医療法人社団

投稿者プロフィール

ハーツデンタルクリニックは、皆さまに寄り添い、皆さまの立場で考え、実行する歯科医院を実現するべく設立しました。皆さまが生涯を通して「食事を楽しみ」「周囲を気にせず笑い」「人生を幸せに暮らすことができるよう」努めております。

■医療法人社団ハーツデンタルクリニック
2010年より千葉県、埼玉県にて開院。
千葉県2医院、埼玉県に1医院を展開。
2010年9月:ハーツデンタルクリニック1号店 西白井にて白井店開院
2014年7月:ハーツデンタルクリニック八千代中央開院 (医療法人社団ハーツデンタルクリニックの分院として開院)
2014年9月:ハーツデンタルクリニック谷塚開院 (医療法人社団ハーツデンタルクリニックの分院として開院)

■院長情報
白井店  院長 永橋克史(ながはしかつし)
もっと「ありがとう」を集めたい。きれいな白い歯が輝く笑顔を見るのは、いいものですよね。歯が健康な人は、イキイキ生きているように見えるもの。人や動物が健康に生きるためには、歯が健康であることが重要です。歯の表面的な治療ではなく、ゲストに満足して帰っていただくために。ゲストから「ありがとう」と言っていただけるように。私たちは、ハーツデンタルクリニックは、コミュニケーションを大切にした診療を心がけています。歯のお悩みやご相談のある方は、是非お気軽にご来院ください。

経歴
1981年城西歯科大学{現 明海大学}卒業
1982年高知県の塩田歯科に勤務。口腔外科を習得。
1985年大阪の芦田歯科に勤務。 歯周外科及び自由診療を学ぶ。
1990年パレットデンタルクリニック(茨城県)に勤務。
2010年ハーツデンタルクリニック開業。
主な研修
1996年スカンジナビアペリオ(歯周病)の権威である岡本浩先生の講習会を受講。
1997年21世紀の咬合医学の川村秋夫先生の講習会に2年間受講。
2000年厚生省認可社団法人日本歯科先端技術研究所にてインプラント100時間コースを受講。
2001年国際歯周病内科学の会員取得。
2006年日本歯科鍼灸教育会より、歯科鍼灸師証を授与。

「痛みや不快な思いで苦しんでいる人を楽にしてあげたい!」「お口のコンプレックスをなくしてあげたい!」そのように考えて日々治療技術の研鑽に取り組んでいます。

院長 緒方 靖(おがた やすし)私やスタッフの治療や対応で患者さんから「ありがとう!」と言われた時に、“人の人生に寄り添える”歯科医師という職業につけて本当に幸せだと感じます。

笑顔で健康であることの幸せは、失ってからはじめて気づくものです。
正しいオーラル習慣を身に付けることが健康の根源であることを地域の皆さまに普及し、

「一生涯、自分の歯で美味しいものを美味しく食べることのできる人生」
「コンプレックスなく自分らしく生きる」

ためのお手伝いをすることが私の役割だと考えています。一人ひとりが患者さんに対して“一番大切な家族として”心から寄り添う気持ち持ちながら診療・サービスに取り組んでまいります。

院長 緒方 靖(おがた やすし)
経歴 1980年3月 日本大学松戸歯学部 卒業
1980年4月 日本大学松戸歯学部 補綴学第一講座 入室
1983年6月 アイデンタルクリニック 非常勤 入職
1985年4月 アイデンタルクリニック 管理開設者に就任
2014年11月 ほたる野歯科第2クリニック 入職
2015年4月 医療法人社団ハーツデンタルクリニック 非常勤 入職
2017年7月 ハーツデンタルクリニック八千代中央 管理者就任

院長:林恒彦(はやし つねひこ)
岐阜歯科大学卒業
大学病院で歯周病治療を専門に診療。
関西を中心に勤務医として経験を重ねる。
開業後、明海大学で博士号を取得するなど研鑽を継続。

ハーツデンタルクリニック設立趣旨 日本の歯科医療をより広く愛される医療へと発展させることによ り、国民の心身の健全性を高めるとともに、我が国の国際社会に おける知の向上に寄与します。 ⇒「歯科医院を元気に!」「日本を元気に!」私達ハーツデンタルクリニックが所在する地域には、たくさんの ゲストが存在します。その中で、ゲストはわざわざ当院を選んで くれたのです。 ゲストが当院を選ぶ際には、様々な葛藤や不安があったはずです。 「今まで通っていた歯医者のほうがいいかなあ・・・」、 「そもそも歯医者に行くのは嫌だなあ・・・」、
そんな中で勇気を振り絞って来院してくれたのです。 そんなゲスト一人ひとりが、 「ハーツデンタルクリニックを選んで良かった。私の選択は間違 いなかった」と、また次もハーツデンタルクリニックにしようと 思える、歯科医療サービスを提供していく、それがハーツメン バーの使命です! ⇒病気での来院ではなく、より美しく。健康になりたいという意識の高いゲストが集まる歯科医院づくりをすすめています。

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