なぜ親知らずは横向きに生えてしまうのか?

親知らず横向きイラスト
なぜ親知らずは横向きに生えてしまうのか?

親知らずといえば、「生えたら厄介」というイメージがあると思います。

なぜ、親知らずは、わざわざ生えなくてもよさそうな場所に生えるのでしょうか?
なぜ、親知らずだけきちんと生え揃ってくれないのでしょうか?

ここでは、考えられる原因や、横向きに生えやすい特徴等について説明します。

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1.親知らずを理解するために原始時代の人の顔と現代人の顔を比較する!

親知らずの生え方を考察するにあたり、原始時代にまでさかのぼってみましょう。大昔の人の顔と現代人の顔、どのように変化してきているのでしょうか。

1-1.昔の美人・現代の美人の基準

平安時代を例に挙げると、当時の日本人の女性は丸顔・卵型の顔が美人とされていました。しかし、現代人が憧れるのは、顎のラインがシュッとした小顔の女優やモデルの顔です。
つまり、現代人は昔に比べて顎の大きさが小さいのが好まれ、顎のラインのそのように変化していっているのではないかと想像されます。

1-2.現代人の顎の進化は退化!?

顎の骨が小さくなるということは、イコール「歯が並ぶスペースが狭くなる」ということです。
つまり、現代人は原始時代の頃の骨格と比べて、顎が退化していると考えられます。

1-3.顎が狭いと歯並びはどうなる?

上述のとおり、現代人の顎の骨は小さく、スペースが狭くなってしまったため、7番目の奥歯が生えるスペース分しか確保できない人が多くなってきています。そこに親知らずが生えようとする訳ですから、必然的に、斜めに生えてきたり、横向きに生えることになってしまうのです。

1-4.正常に生えることが少ない親知らずが引き起こすトラブル

斜めに生えたり、横向きで埋伏したままの親知らずは、沢山のトラブルの原因につながります。

更に、そのトラブルは口腔内にとどまらず、全身の不調につながることもあるのです。

2.親知らずが横向きに生えてしまうのはなぜ?

上述のとおり、親知らずは他の歯と同じ方向に生えることはまれで、「斜め」や「横向き」に生えることが多い歯です。なぜそのようなことが起こるのでしょうか。

2-1.親知らずの生える時期

親知らずが生える時期は、10代後半7~20代前半が最も多いとされています。つまり、7番目の奥歯を含む永久歯がが生え揃い、歯列に並びがある程度固まった後に、親知らずが生えてくるため、親知らずが生えるスペースが無いことが多いのです。

2-2.原因は親知らずの顎の骨の形状にあった!

7番目の奥歯が生えた歯列の後ろは、顎の骨がカーブしています。
特に、上顎よりも下顎は大きく上顎の方向に向かって曲がっており、そのカーブに沿って歯が顔を出そうとすると横向きになってしまうのです。
上顎よりも下顎の方が、親知らずの生え方が無理な形で生えてくる割合が多いのは、それが原因の一つとして挙げられます。

2-3.親知らずが横向きに生えやすい人とは

親知らずが横向きに生えやすい人の特徴として、7番目の永久歯まで生え揃った時点ですでに後ろにもう1本の歯が並ぶスペースがない人です。
その狭いスペースの状態でレントゲンで見た時に7番目の歯の後ろに親知らずが控えているのが確認でき、且つ横を向いて形成されているた場合には横向きへの力が加わることになると思われます。

3.現代人の顎の骨が狭くなってしまった理由とは?

顎の骨の退化の原因は、現代人の食生活が大きく影響していると考えられます。
現代人は、ハンバーグやウインナーなど、同じ肉でも加工されたもの、ケーキやアイスクリーム等、柔らかい食べ物が好む傾向があります。
そのため、顎を動かす度合いが昔の人と比べ減っており、それが顎の骨の退化の一因になっているのではないかと思われます。

3-1.親知らず自体の退化

現代人の中には、親知らず自体が無いと言う人もおり、親知らず自体の「退化」を指摘する歯科医師もいます。
ある調査では、20歳前後の女性を調査したところ、上顎の親知らずが無い人が80%以上、下顎の親知らずが無い人は70%以上という報告も挙がっています。
このことから、顎の骨が狭くなってきている状況に加えて、歯自体も退化してきており、咬合力等も弱くなってきていると思われます。

3-2.若者に多く見られる現代病にも歯の退化が関連している?

現代の若者のさまざまな問題(うつ、肥満などの現代病)には歯の退化が関連しているのではないかと指摘する歯科医師もいます。
一説には、若いのに覇気がなく動きも鈍い、精神的虚弱体質で疲れやすい、精神的に虚弱で、何事も長続きしない人は、下顎のえらが細くて噛み合わせが悪いという傾向に見られるそうです。

まとめ

親知らずは最初から横向きに生えようとしている訳ではありません。
現代人の食生活の変化に伴う顎の骨、親知らず自体の退化が大きく関係していると考えられます。
親知らずが横向きに生えることでのトラブルを抱えないで済ませるには、抜歯が無難ではあります。
しかし、抜歯は咬合力の低下と、それに伴う現代病とのつながりの懸念がありますので、日々の食生活からの見直しのほうが良いように思えます。

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